【7月の名画展示作品】

2019.06.30

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【7月の名画展示】

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アルジャントゥーユのヨットレース :    モネ (1840-1926)

1971年フランスに帰ったモネは、アルジャントゥーユ1827年まで住みます。ここに持ち家があり、数隻のヨットを持っていた友人カイユボットに誘われたためです。セーヌ河のほとりのボート遊びや別荘地であったアルジャントゥーユをモネは大変気に入り、舟にアトリエを作って河の上から両岸の風景を描いたり、ヨットや貨物船など多くの作品を残しました。1870年代には印象派運動の「アルジャントゥーユ時代」とも云われます。

1872年 油彩 48×73cm    所蔵:オルセー美術館/フランス

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パドック : デュフィ(1877-1953)

ル・アーヴルの郊外で9人兄弟の1人に生まれ、9歳で小学校を終えて就職します。私立美術学校夜間部で学び、ここでブラックに出会います。23歳で月100ルーブルの市の奨学金を貰って、パリの美術学校のアトリエに入ります。詩人アポリネールらの詩集のために木版画を描き、デザイナーのポワレと布地への木版画を始め、リトグラフにも熱中します。彼は若い頃から競馬に興味を持ち、馬の動きや騎手の華やかな服装、集まる人々のモードに関心を示しています。

1929年 油彩 65×81cm     個人蔵

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2人のタヒチの女(赤い花と乳房):ゴーギャン(1848-1903)

この絵の左側の女は、ゴーギャンの子供を二人生んだパフラだといわれています。みずみずしくて若く原始的な肉体を通して、彼は再び生への素朴で強い欲求を表しているようです。しかし現実にはフランスの植民地になったこの島の原住民たち貧しい生活を支援し、彼自身も病気と困窮に苦しみます。1901年には、より未開の地を求めてマルキーズ諸島のヒヴァ=オア島に移り住み、一人きりの小屋の生活にやすらぎと友人たちを得て、その地で死を迎えました。

1899年 油彩 94×73cm      所蔵:メトロポリタン美術館/アメリカ