粘土遊び

2019.08.06

粘土遊び イメージ画像

基本クラスさんたちは、粘土遊びをしました。
粘土というのは、コロコロ変わる子供たちの表情と同じで、親しみやすく楽しいものです。
だからなのか、子供たちは粘土に触れることが大好きです。
何かかっこいいものをつくらなくちゃと、苦手意識を感じてしまう前に、まずは自由に粘土に触れて、粘土と仲良くなれる時間があるととても有意義です。
無目的に、こねたり形を変えてるだけで、実は大人にもリラックス効果やリフレッシュ効果があるんです。
お時間に余裕があるときには、小麦粉から粘土を作ってみてください。
だんだん水を足して、こねてを繰り返すだけですが、驚くほど柔らかくて、触っていて癒される粘土ができますよ。
食紅で色付けもできます。
食用油をちょっと入れてあげても、より扱いやすくなります。
基本クラスさんも応用クラスさんも粘土のレッスンをしましたが、基本クラスさんはより自由に、想像力を働きかける声かけをして進めます。


白い粘土に絵の具をこねながら、色も自分でつけていきます。
子供たちの想像力って無限大。
ちょっとした形の変化から、想像力の芽がぴょこんぴょこんと生え出します。
それは素晴らしい才能だと思います。
ちょっと丸めた粘土が、「うさぎ!」となり、その子の心の中を駆け回るのです。
駆け回るそこには、可愛いお花が咲いて、蝶々が寄ってくるかもしれません。
想像力は、大切です。


人間が一生いろんな場面で必要とするものです。日常のちょっとしたことから、大きなことまで。
例えばちょっと散歩にいこうとするとき、私たちはその散歩の気持ちよさや健康になることなどを想像して、ワクワクして体が動くのです。
次の行動を、そうして選択できます。
誰かが落ち込んでたら、そっとしといてあげようかな?とか、どうしたら、その人は笑顔になったり、ほっとするのかな?と考えるとき、やはり想像力を使うのです。
だから、子供たちから生まれたピカピカの想像力の芽をつむのではなく、育ててあげることをとても大切にしてあげたいと思います。


残念ながら、つむことも、できてしまうんですね。それは、大人側の想像力の足りなさがゆえです。
例えば、その子が「うさぎ」といったそれは、想像力をつかう大切な「きっかけ」であるのに、「それでは耳がうさぎらしくないじゃないか」というように、否定してしまうことです。
子どもたちは何でもないような形から、想像力という素晴らしい魔法でその世界を楽しむ天才ですし、そうしているときには、自分の内側の世界をぐんぐん広げています。その想像の世界の中で、経験に基づいた色んな感情を再現し、再考し、自分のアイデンティティを確立させたりしています。
想像力の大切さの話となりましたが、そんなふうに、基本クラスさんはリラックスしながら、つくること、想像することを繰り返しました。
応用クラスさんは、形作るときの基本的なコツを落ち着いて丁寧に学びました。
応用クラスさんは、まず頭の中で完成図を組み立ててから始めます。
ドキドキ、ワクワクする理想型がある程度想像できるのですね。
けれど、基本的なコツを知る前に、何かを作ろうと目標を高く持っても、超えづらい壁に、楽しかった気持ちもしぼんでしまいます。技術はその思いを、応援してくれるのですね!
絵の具の使い方も、パレットや水加減、筆洗器の使い方なども、最近のレッスンで学んでいたので、固まった粘土に落ち着いて塗っていきました。
「わー」とか、「よし!」とか言いながら、キラキラしながらまっすぐ頑張る姿は夏の太陽みたいです。