京都の嵐山にある「福田美術館」に家族と行ってきました。
開催中の企画展は「悲運の画家たち」。
速水御⾈、⽊島櫻⾕、⽵久夢⼆、上村松園、⼩林清親、数々の日本画の名画を残した画家たち。
繊細で鋭い線、細かい霧のような色彩、気配を感じる植物、人々の一瞬の表情などなど、作品の細部を見れば見るほど、目が離せなくなって、そしてその絵の世界の中にすっぽりと包まれていくようです。
同じ日本とはいっても全く知らない時代だというのに、同じ日本人として気持ちの奥が震えるほど、「ああ、知ってる」という日本の美が伝わってきます。
名画が伝えてくれるものの凄さというのには、名画を見る度に圧巻されます。
そしてもう一つの見所は、画家たちの人生に起きた悲運ですね。こんなのってお気の毒すぎるという事ばかりでしたが、それでも命を燃やすように描き続けたからのこの名画なんだなあと思うと、それもまた圧巻でした。
どの時代に生きていても人生って深いですね。
気持ちの良い嵐山の風にあたりながら、しみじみするような、アートに触れて気持ちがクリエイティブになり、とてもこざっぱりした気持ちにもなりました。
とても良い時間でした。