野間

2015.06.30

今回は、野間御車保存会についてのお話です。
    野間御車保存会は、山車祭りを通じて、まちの活性化や地域のつながりを深めることを目的に、野間を愛し、これら目的に賛同した若者たちが集まり、平成19年に結成されました。初期の名前は、野間青年団。その昔、野間に実在したという青年団をヒントにつけられた名前だそうです。
    野間青年団がお祭りに参加した最初の年(平成19年)は、柿並公会堂から神明神社まで歩くだけでした。これでは寂しい、御神輿を作り、お祭りを盛り上げようと、次の年(平成20年)から御神輿製作が始まりました。また、お囃子にも熱が入り始めます。平成22年には、小野浦の祭礼に参加し、小野浦の山車を直して引く事ができるようにすることで、野間の山車製作の話が現実味を帯びていきます。平成23年、周囲からは心配の声もありましたが、山車製作が開始されました。平成24年には冨具神社の神武祭に、平成26年からは冨具神社と神明神社の神武祭に参加しています。また、平成26年には、野間青年団の名称が野間御車保存会へ改められました。現在も山車の製作は続けられています。
    私たち家族も、お祭りに参加するようになって感じる事は、当たり前のことですが、お祭りは当日だけではないということです。本番当日に向けての山車製作や、お囃子の練習などを通じて、皆の気持ちが一つになっていくのが感じられます。
    お囃子の練習では、娘は、年上のお兄ちゃんお姉ちゃんや大人の方に教えて貰い嬉しそう。日常では聞く事の無いお囃子の音も娘には特別に感じたようです。はりきって毎晩通いました。当日の朝は、桜吹雪のなか、大きな山車が登場、子ども達も法被を着て、今までの練習の成果をお披露目する訳ですので、少し興奮気味です。大人達も今から始まるっという気合いで、ビシっとした雰囲気でした。
    娘はどきどきしながら、色んな事を感じ取っている様子でした。わたしも育った土地で、小さい頃から、お祭りに参加していました。いつもと違う皆の法被姿。日常にはないお囃子の音色。大人達が力を合わせ、お祭りを成し遂げて行く気迫。地域の一員として、大人達に優しく見守られ、指導されながら、子ども達同士も小さな子の面倒みたりして助け合う。はしゃぎながらも、お囃子の時には真剣ないい顔。お祭りの一員として役割を果させてもらえる感謝の気持ちと誇らしさ。当時の思い出が沢山蘇り、何も変わらない目の前の子ども達の様子に地域での繋がりや、お祭りで受け継がれて行く大切なものを感じ、お祭りに参加できた事に深い感謝を感じました。
    ここまで野間の山車祭りが盛り上がってきている背景には、10年近く、信念と情熱を持ち合わせ続けている野間御車保存会の努力があります。どこの地域でもお祭りにかけるエネルギーは素晴らしいものがあると思います。そのお祭りを野間に立ち上げたことの意味はとても大きいものだと思いますし、今、お囃子をやっている子どもたちが、10年後、20年後、大人になり、お祭りを引き継いだとき、その意味はさらに大きいものになっているのではないかと思います。
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