おじいちゃん、おばあちゃんの絵画教室

2016.01.20

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素敵なご縁がありました。
おじいちゃん、おばあちゃんたちと絵画教室楽しんできました。
一輪の椿を描きました。
冬の寒い中
ぱっと赤く咲く椿には、ドキッ!っとしますよね
「今日は皆さんの心にも一輪の椿を咲かせてください」
という言葉から、始まりました。
絵は心だと思います。
途中「私は上手じゃないから」という言葉を何度か言われていました。
私はこどもたちの造形教室をしていますが、年中さんくらいの子までは、全く上手か下手かは気にしません。
ただ、目の前に広がる現象を楽しみます。
自分が手にした筆先に、まるで自分の心が伝わり、動き、目の前が鮮やかに色に染まり、そして心もまた染まっていく。。
それをただただ楽しんでいるように思います。
成長過程で出会う、上手いか、下手かを人と比べられるシーンが積み重なってくると、「自分は絵を描くことに向いていないなぁっ」と、自己判断し始めます。向いてないことは、やっても恥だから、やめてしまおう。どうせ、評価してもらえないから。。
そんな気持ちでしょうか。
絵を描くという行為に「苦手意識」で、パタンっと扉を閉ざすケースがとても多いです。
早い子は年中さんくらいから始まります。
隣の子が、「上手いね」って褒められてる時、自分はどうなんだろう。。って不安になるんですね。
誰も傷つけるつもりはないのですが、
絵は心で描いているからこそ、評価されると繊細に傷つくのかなぁっ。。私は思います。
大丈夫だよ~
っと、閉じようとしている扉をそっと支えてリラックスして開けてもらうのが、私にとっては使命です 。
教室では、「絵は苦手なんだけど」っと入会してきた子が、のびのびと絵筆を振るいます。
人と比べるものではなく、要は自分と目の前の1枚の紙との関係だってところが身についてきます。
自分がその紙の上で、色と線と、画材により、作り出す世界とどう遊ぶか?
その冒険や喜びの中に、「さぁ」っと、入っていけるようになります。
おじいちゃん、おばあちゃんも、「絵は苦手なの」っとおっしゃっていましたが、私は大丈夫なんです~っと気持ちでにこにこ。
何が大丈夫かって?
それは、やってみて貰えば、ちゃんと伝わります。
皆さんが、リラックスして楽しめるように考えて用意していきました。
ちゃんと伝わったなぁって思います。
ほくほく顔で、今日の作品は、「あそこに飾っておこう」っと言ってくれました。
皆さんの心に咲いた、1輪の椿が並び、とても美しかったです。
世の中には、美しいものが沢山ある。
それに心を向け、心が捉え、絵によって表現し、またその美しさを見つめ直すことができる。
その行為はささやかであって欲しいと思います。
絵を描くっていうと、気構えが必要な気がする方が多いと思うのですが、日常のなかで、美味しいお茶をいっぱい入れるような感覚であったら、素敵です。
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