アメリカを代表する現代美術家
マーク・ブラッドフォード
「Keep Walking」アモーレパシフィック美術館
アモーレパシフィック美術館は、建物自体がアート空間として価値が高い評価を得ている美術館で、気軽にお茶もできる空間もありました。






館内全ての作品がとにかくどれも大きい。
私はこの日初韓国2日目で、どこに行っても好奇心と緊張でキョロキョロしっぱなしで気持ちが落ち着かないまま会場に足を踏み入れました。
ですが徐々に、大きな作品の一つ一つの中で、私は1人そこに佇むような気持ちになり、解説を読みながら、彼が提示してくる内容を、作品が与えてくる感覚と共に、捉えていきました。(それをすることができるアーティストってすごいなあと圧倒されながら、気持ちを切り替えていきました。)



アーティストはいつも私に「知らない」事を突きつけてきます。
黒人コミュニティーの中で、ゲイとして生きてきたブラッドフォード。
そのことにより自分たちが迫害や暴力の対象になり得てしまうこと。
ニュース、本、映画など、この世界にはこうしたことがあるんだという知識くらいは持っています。
でもそれがアート作品から伝わってくるときには、何か、直に伝わってくるものがあります。
そして、私自身は当事者ではないことも同時に教えてくる。
だけど、だからこそ、「知るんだ」そういう気持ちになりながら作品をゆっくり受け止めました。
彼の話を今ここで聞く、それができた経験をとても貴重に感じます。

