古川みゆちゃんの声 公務員保育士

2023.01.26

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日本福祉大学で公務員保育士になるため勉強していた古川さん

アトリエカラフルでは、子どもたちに対して気持ちを汲み取れる言葉がけで優しく接していました。

公務員試験合格の知らせを聞いた時は娘が合格したような気持ちになりました。

 

大学卒業後は公務員保育士として、子どもたちの成長と日々向かい合う日々が始まります。

卒業を前にアトリエカラフルでの日々を語ってもらいました。

 

 

 

◎アトリエカラフルスタッフとして経験したことは?

私は、大学在学中、約1年間スタッフとしてアトリエカラフルに関わらせていただきました。アトリエカラフルでは、大学の授業とはまた違い、子どもへの言葉がけについて新たな知識を得ることができました。

 子どもの作品に対して言葉がけをするとき、大学では、自分の想像の中だけで言ってしまうと、それが間違っていた時に子どもが傷ついてしまうため、何を作っているのか確信が持てない場合は、「何を作っているの?」と声をかけると良いと学びました。しかし、アトリエカラフルでは、「何を作っているの?」と聞いてしまうと、子どもが何かを目標にして作らないといけないと思ってしまうため、「何に見えてくるかな?」などと声をかけ、何かを作っているわけではない子どもも、様々なものをイメージしながら作れるようにすることが大切だと学びました。

 また、言葉がけをするときに、「上手」という言葉は使わないようにと教わりました。なぜなら、上手という言葉は、上手い-下手と優劣をつける言葉であり、子どもは褒めてもらうために上手に作らないといけない、上手と言われない自分の作品は下手だと思ってしまう可能性があるからです。そのため、「色が混ざっていてきれいだね」、「元気よく描けているね」など、子どもに分かりやすい簡単な言葉で、具体的に伝えることが大切だと学びました。

 大学の授業を聞いた時には、子どもが想像していたものと違うものを言ってしまい、子どもを傷つけてはいけないとばかり思い込んでいました。そのため、実習などの実践の場では、「何を描いているの?」などと聞いていることが多かったです。しかし、アトリエカラフルでの言葉がけを教わってからは、この言葉がけでも「何を描いているか伝わらないんだ」と子どもが傷ついてしまう可能性もあるのだということに気づかされました。子どもの立場になって考えた時にも、「何を描いているの?」と聞かれるよりは、「色がきれいだね」などと褒めてもらった方が、もっと描いてみようとする意欲が湧いてくるなと思いました。

 これから現場に出て、制作の時間や、子どもが絵を描いたり粘土で何かを作ったりしている場面に何度も出会うと思います。その時には、アトリエカラフルで学んだ言葉がけを生かしていけるようにしたいです。そして、子どもが上手くできないから絵画・造形が嫌いと思ってしまわないように、上手い-下手ではなく、一人ひとりの個性を褒めたり引き出していったりできる保育者になりたいです。

 

 

 

◎私にとっての「アトリエカラフル」とは?

私にとっての「アトリエカラフル」とは、『子どもと触れ合える場所』です。

大学1年生の春休み、世界中で新型コロナウイルスが流行り始め、私たち大学生も大な影響を受けました。例年であれば、実技を行っていた授業も、実際に保育の現場で体験させてもらう授業も、全てオンラインで話を聞くだけの授業になりました。サークルでも、学外での活動は制限がかかり、ボランティア活動ができなくなりました。そのため、子どもと関わる機会がほとんどありませんでした。実習が中止になる子もいる中で、幸い、私は予定通り実習に行くことができましたが、それでも、もっと子どもと関わる機会が欲しいと思っていました。

そんな時、大学の掲示板で、アトリエカラフルのアルバイト募集の情報を見つけました。「子どもの絵画・造形教室」、そんなものがあるのかと衝撃を受け、すぐにホームページに飛んでいきました。ずっと子どもと関われるアルバイトがしたいと思っていた私は、興味を持ちましたが、既に大学3年生の春休み、「今更始めても、後1年しかないしな~」「始めたとしても、実習や就活でほとんど入れるかわからないし、、」と、応募するかどうかすごく迷いました。でも、せっかくのチャンス、行かなかったら後悔すると思い、応募することを決めました。

最初は緊張もあり、なかなか上手く言葉がけができなかったけど、だんだん慣れていって私が声をかけると、子どもの方からも「これは○○なんだよ」と、作品のことを教えてくれたり、レッスン前後のわずかな時間ではありますが、学校の話をしてくれたりして、とてもうれしい気持ちになります。そして、やっぱり子どもは可愛いし、子どもと関わることが楽しいと改めて感じることができました。

 

 

◎アトリエカラフルの子どもたちに向けて応援メッセージ!

絵を描くことがとても苦手な私からすると、アトリエカラフルでみんながのびのびと作品を作ったり描いたりしている姿を見ていて、とても羨ましい気持ちになります。これからも、楽しいという気持ちを大切にしながら、自由に自分らしい素敵な作品をどんどん作ったり描いたりしていってください!

 

 

 

◎古川みゆさんについて ともちゃん先生より

レッスン中、クラス全体の事をいつもとてもよく見渡し、子どもたちがよりよいレッスンを受けれるよう的確に判断してくれました。

子どもたちに対しても、私に対してもいつも配慮し、率先して意見をくれたり、すぐに行動に移してくれていた古川さん。

そうした配慮や行動力から、古川さんが作ることの出来る、何か安心できる暖かな空気というのがありました。

これから保育士さんとなる古川さん。アトリエカラフルでそうしていたように、未来の現場でも、子どもたちに対し、暖かく導くような声かけをしている姿が想像できます。

未来に羽ばたく古川さん、私も楽しみです。