子どもたちに
頑張れの思いを伝えるときは
ただやみくもにがんばることを
伝えないようにしています。
その子の個性に寄り添い
そっと背中に手を添える気持ちです。
子どもたちが
その手の温もりを
感じとりながら
前に進めるように。
小学生くらいになると
子どもたちは
人と比べられることに
敏感です。
どの分野で
自分は人より優っているのか
劣っているのか
気にし始めます。
苦手なところを
引っ込めて
包み隠して
封印しようとすれば
得意できらきらした個性も
一緒に引っ込んでいきます。
苦手な分野こそ
(自分の欠点)
本人が長年かけて
人生で辛抱強く前向きに
付き合って行ったときに
自分らしさを生かす
底力になります。
アートにおいても
カッコつけていても
仕方ありません。
全部出し切らないと
本当の意味では
クリエイティブな活動や
生き方にはなっていきません。
子どもたちは自分たちの
苦手分野をも面白がって
欲しいと思うのです。
得意なことばっかりに面白がらずに。
それも自分らしさであり
愛すべき個性なんだよと。
自分らしさというのは
全てひっくるめて美しいものです。
私自身、苦手なことはいっぱい
ありますがそこから
生じた人生の色んなことを
愛してます。
苦手な部分のお陰で
随分
反省したり
泣いたり
助けられたり
頑張ったり
乗り越えたりと。。
深く彩られています。
子どもたちに
それを言葉にするのは
難しいですが、
ぞれぞれの自由な発想が
のびのびと表現されている
アートの時間の中では
しっかりと伝えていくことが
できます。
絵画クラスなどでは
細かい技術を伝えることが
ありますが、
本人の自由に表現する
気持ちを
削りとらないように
注意をして
伝えています
例えば
少量の絵の具をつけた
筆を、筆先をばさばさにして、
パサパサした塗り心地の表現を
楽しむ子もいます。
元気よく塗ることで
下書からじゃんじゃん
はみ出て描く子もいます。
それを、「乱雑」とか
「下書からはみ出ないようにしなさい。」
っと、大人の思う技術上のうまさ、丁寧さに押し込めてしまうと
ぞれぞれのもつ
楽しみ&伸びていた表現力は、
行き先を失ってしまい
引っ込めてしまうしかなくなります。
絵には描いた人の
生気が宿るものです
この人の個性も、
生き生きと息づきます。
表現される自分を楽しもう!
技術は沢山のカリキュラムのなかで
楽しんで何枚も描くうちにどんどん
ついていきます。
表現することで
世界の美しさを喜び
自分をみつめ
自分らしい個性で
生きていけることを
楽しもう!
力強く伸びていく原動力となります♪
アートする心って面白い!