日本福祉大学で小学校の先生になるために勉強していたまほちゃん
アトリエカラフルではいつもニコニコ笑顔で子どもたちと接していました。
大学を卒業した後も、大学の仲間たちと一緒にカラフルパーティーを企画して、カラフルの子どもたちと遊んでくれています。
大学を卒業して夢だった小学校教諭になり、子どもたちを日々指導して数年経った今、アトリエカラフルについて聞いてみました。
〇アトリエカラフルとの出会いは?
私がアトリエカラフルと出会ったのは、大学3年生のころでした。ある日、図画工作科指導法担当の教授から、「今、向こうの教室で面白いことしてるから見に来る?」とお誘いがありました。わくわくしながら教室に向かい、扉を開けると、そこにはたくさんの段ボールと、キラキラ笑顔の子どもたちが。そして、その中心にいたのが「ともちゃん先生」でした。「よろしくお願いします♪」と挨拶を交わし、握手をしました。なんだか素敵なことが始まる予感がしました♪
〇アトリエカラフルを通して経験したことは?
私は、大学在学中、アトリエカラフルでスタッフとして約1年間ともちゃん先生のお手伝いをさせていただきました。
「絵画・造形教室」と聞くと、「絵画・造形教室=技術をアップさせるためのレッスン」というイメージがありませんか?少なくとも私はそうだと思っていました。芸術センスがそこまでない私に、ともちゃん先生のお手伝いなんてできるかな…と不安だったのを覚えています。しかし、実際のレッスンは私の想像を覆すものでした。
ともちゃん先生は、「上手だね」という声かけは一切しません。一見、「上手だね」という声かけは、褒められているようにも感じられますが、「上手」ということは、教える側に「評価の基準」があるということになります。ですから、「上手だね」という声かけをすればするほど、子どもたちは先生の求める「上手」、つまり「正解」に近づこうとします。たしかに、技術はアップするかもしれませんが、アトリエカラフルが求める子ども像はこのようなものではありません。ともちゃん先生は、出会った子どもたち一人一人が感じているものをありのままに表現したり、周りにいる人の表現や考えを尊重したりすることができる力を伸ばしていきたいのです。「上手だね」ではなく、「いいかんじ♪」「素敵だね♪」「あなたの作品のここが好きだな♪」と、子どもたち一人一人の感性を包み込むようなともちゃん先生の優しい声かけが飛び交うレッスンはとても温かいものでした。
この経験は、実際の教育現場に生かすことができています。まずは、大人が子どもたち一人一人の感性を認め、受け止めてあげることが大切なのだと感じました。アトリエカラフルを通して、表現の仕方に正解はなく、表現された一つ一つが「かけがえないもの」だということを実感しました。ともちゃん先生、素敵な経験をありがとう。
大学の仲間たちとともちゃん先生
まほちゃんもいます♪
カラフルパーティーで子どもたちにワクワクドキドキをプレゼントしています♪
〇アトリエカラフルの子どもたちに向けて応援メッセージは?
『自分だけのキラリ』を見付けてみよう。作品づくりを通して、「自分のこんなところが好きだな」「こういうところは苦手だな」と、『新しい自分』に出会うことができます。そこから『自分だけのキラリ』を見付けることができたらいいですね。そして、今、隣にいる友達にもあなたと同じように『キラリ』があります。自分の『キラリ』はもちろん、周りの友達の『キラリ』も大切にできる人になろう♪
〇まほちゃんにとって「アトリエカラフル」とは?
私にとって「アトリエカラフル」とは、やはり、『自分だけのキラリを見付けられる場所』です。
私自身も、アトリエカラフルのおかげで、新しい自分と出会うことができました。今までの自分は、多角的に物事を判断しようと思いつつも、どこか自分自身のものさしで物事を捉えてしまう癖がありました。しかし、アトリエカラフル、そしてともちゃん先生と出会い、共に過ごしていくうちに、自分とは違う考えをもつ人を肯定的に受け止めることができるようになりました。「なるほどな」「こういう考え方もあるんだな」「こういう表現の仕方もあるんだな」と物事の捉え方や見方を少し変えるだけで、新しい世界と出会うことができます。もしかしたら、そこに『自分だけのキラリ』が待っているかもしれません。
『自分だけのキラリ』を見付けると、いろいろな世界が見えてきます。いろいろな世界が見えてくると、人生が豊かになります。アトリエカラフルは、そのお手伝いをしてくれました。見つけることができた『自分だけのキラリ』を大切に、今後も楽しく生きていこうと思います♪
大学卒業のお祝い会
〇今回お話ししてくれたまほちゃんについて ともちゃん先生より
子どもたちのことが大好きという気持ちが真っ直ぐに伝わってくるまほちゃん。カラフルスタッフ当時も、今も、子どもたちへの思いを真っ直ぐに話してくれます。
小学校の先生になるため、勉強に励む日々の中、カラフルスタッフをしていた当時、レッスン後はいつもカラフルキッズの一人一人の様子について、感じたことなどを生き生きと話してくれて、とても嬉しかったことを憶えています。
これからもお互いに子どもたちとしっかり向き合っていきたいと思います。